
「天使がくれた戦う心-チャイ-」と言う本を読み終えた。
会津泰成さんのノンフィクションで、この本の原型となった「ヌンサヤーム」は「第10回ナンバースポーツノンフィクション新人賞」を受賞した作品。
「ヌンサヤーム」とは「タイで一番」と言う意味で、ムエタイの元2階級チャンピオンだった選手の「ニックネーム」である。引退後に日本に渡り、数々の経験を味わいながら母国・タイの家族のために働いている。そんな彼「ヌンサヤーム」がトレーナーをする下北沢の山木ジムでのお話。
お話はこの「ヌンサヤーム」と、山木ジムに通う少年「内田定孝」君を主軸に書かれている。
何かに打ち込めるでもなく、人生の生きがいを求めてキックボクシングを始めた高校中退の少年・内田君に対し、お金持ちになって貧乏から抜け出したいとお金のためにムエタイを始め、お金のために日本にやってきたヌンサヤーム。
伝えたかった事は表題にあると思う。「戦う心(チャイ)」だ。トレーナーとして「ムエタイはチャイ」と唱えるヌンサヤーム。でも、その「チャイ」はムエタイだけではなく、生きていく事すべてに伝わる事。
ムエタイを通じて生きていくための「チャイ」を手に入れる内田君。心惹かれる作品です。
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